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魔法の恋の行方・わがままな使い魔(シリーズ2 クラリスとアンバー)


交流会1日目 8-10ページ

<グスタフ皇国・王宮・交流会1日目・10時>

グスタフ皇国の王宮・謁見の間に参加者が集まった。
男の子3人と女の子3人の合計6人。
そして、ペアとなる使い魔と一緒に入場する。

各国の参加者は原則、次世代の統治者である。
この日のために親はいろいろな人脈や力を駆使して、
子どもにとって有利になるような<使い魔>を持たせた。

<使い魔>は精霊・エルフ・霊獣・妖怪など多岐にわたる。
どんなに力が強くても、未成年者である参加者が使いこなせなくては意味がない。
このことも、統治者としての力量を試されるのだ。

最初に登場したのが、グスタフ皇国の皇太子アンバーだ。
隣には<使い魔>としてのエルフのミエルが、ややうつむき加減で歩く。

ミエルは、グスタフ皇国の御用達の女性エルフだ。
薄い水色の髪と緑と青の入り混じった瞳、透き通るようなやや青ざめた肌。
華奢で紫と青の混じったドレスを着ている。
このエルフは非常に美しい。色合いから見て、水系のエルフだ。

アンバーは笑顔で胸を張り歩く。
が、その胸の内には怒りが満ちていることを悟らせないように必死に努力している。
なぜ、このエルフなんだ!
今回の交流会には何の役にも立たない!

次にA国が入場した。使い魔としてグリフォンを従えている。
B国は鷹、C国はオオカミ、D国はとかげ、たぶんイグアナだろう。

やはり、動物系が多い。手に入れやすく、未成年でも比較的扱いやすい。
そして動物は護衛・探索・戦闘に向いている。
動物系は文句を言わない。

最後に魔女の国代表者のクラリスと、使い魔のイーディスが入場した。
イーディスは大人の姿なので、隣のクラリスはやけに子供っぽく見える。

緑のドレスはところどころ破け、枯れ葉や小枝がくっついている。
しかも・・・

クラリスの顔は、真っ赤に腫れあがっていた。

参加者がざわついた。
こんな姿で登場するとは・・信じられない!



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