ケータイ小説 野いちご

きらめく星と沈黙の月

第1章-過去の束縛-
鬼教師

定期戦の翌日、碧は私を迎えに来なかった。


毎朝、鬱陶しいくらい正確に決まった時間にやって来ていたのに。


碧が来ないのなら、私はいつもよりのんびりできる。


いつもより丁寧にメイクができてラッキーだ。


「今日は碧くん来ないの?」


「たぶん来ないんじゃない?別に私たち約束してるわけじゃないしね」


毎日碧が勝手に来てただけ。


別に私が頼んだわけでも、約束したわけでもない。 


「じゃあ行ってきます!」


「いってらっしゃい」


一人で登校するのは何となく寂しかった。


いつもはくだらない話をして歩く道のりが、やけに長く感じる。


なんで碧、今日は来なかったんだろ。


早寝早起き型の碧が寝坊するとは思えないし、何か用があったのかなぁ。


まぁ、どうせ席が隣なんだからその時に聞こう。

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