夏は明け、2学期がやって来た。


と同時に、私たち2組に太陽のような男もやって来た。


大雅は、昨日の始業式でうちのクラスで転校生として紹介された。


そして今日、さっそく友達に囲まれてお昼休みを楽しんでいる。


大雅のコミュニケーション力にはホントに頭が下がる。


「なんかこうやって見ると、恒藤って星矢にそっくりだよね」


男子グループの中心で笑いを取っている大雅と、相変わらずハーレム状態の碧。


「全然似てないよ」


大雅は碧と違ってガードが固くて、女子をブロックしているように感じる。


それに比べて碧はといえば、ずーっと女子に囲まれちゃって。


ホントムカつく…。


「碧せんぱーい!」


突然、可愛らしい軽やかな声が教室に響く。