「よお、龍!!
相変わらず威勢がいいな。
息子はなんか真逆だな(笑)」

誰?このイケメン?
父さんの知り合い?

全く違う性格、馴染みのいい優しい感じの人だ。


って事はーー。


僕はチラっと掴まれたままの腕を見た。


小さな細い手。
こんなか弱い力で、父さんのパンチを抑えるとかーーーー強い。



僕なんか、学校すら行きたくないヘタレだ。


「3年間の中学を無駄に過ごさないために、あと1年だけでも学校に行かせようとする親の愛が、こいつにはどうも分からないらしい。
あげはの娘ってことは、、



純白か。
なんか説得して、やってくれ!
後1年なんだ」



後1年ーー。。



2年間ずっと引きこもり。
今更学校いっても、誰も僕を知らない。


だからーーーー今更行く必要なんかない。


だからどうか、構わないで。