「アオちゃん、わたし委員会行ってくるね」
「うん。お弁当先食べてるー」
「どーぞどーぞ!」
――5月も後半に差し掛かった、とある日のお昼休み。
わたしが所属している広報委員で緊急の集まりがあるとかなんとかで、わたしはアオちゃんにひとこと声をかけて席を立った。
ふと、窓際の後方に座っている二色くんを見ると、クリームパンかあんパンか……は定かではないけれど、チョコペンで猫の顔がかかれたキャラクターパンを頬張っていた。
机の上には焼きプリンとミルクココアも置いてある。
狙っているのか……? と疑いたくなるほどのかわいい3点セットにその日一番のギュンを貰った。