授業中も溢れ出てきた記憶に
心がけ締め付けられていた。


午後の授業はないので
教室に戻ると
郁美は友達と話をしていた。


『…バイトあるから先帰る。』


郁美に声をかけると
複雑な表情をしていた。


「…わかった。気をつけてね。」


バイトに行くのに駅につくと
見知らぬ女子の集団に
声をかけられた。


「あんた!
人の男取ったでしょ!!」


集団の1人が
物凄い勢いで迫ってきて
胸ぐらを掴みあげられた。


苦しくて声も出せなかった。


「あんたのせいで!!
あんたが居なければ
別れるなんて事なかったのよ!」