課題は写し終わらず、先生がやってきてSHR(しょーとほーぬるーむ)が始まった。

 僕は先生の話なんて聞かずに、『さて、ここで学校についての説明を読者にしよう。』なんてノートの端っこに書き始めた。

 この学校は華月学園って言って読み方はかげつがくえん。有名な家のお嬢様とかお坊ちゃん用の学校。

 学校には附属幼稚園、小等部、中等部、高等部、大学、大学院とある。いわゆるエスカレート制の学校だ。(僕も雅ちゃんも湊人も附属幼稚園からの付き合い!)

 とは言っても最近は家がそれほど有名じゃなくても学校に入れるようになった。その代わりにクラス分けが前よりも複雑になったららしい。

 らしいというのは先生とか先輩に聞いたからで入学した時にはもうそうなっていた。だから大変と言われてもよくわからない。