ケータイ小説 野いちご

とある先輩の、歪んだ狂愛。





いじめられっ子なわたしの前に現れた、とある先輩は。


泣いて、責めて、恨んで。

何するのって反論して睨んで。


そんなものじゃ満足しない最低ないじめっ子。



『お前、イジメられてるんだって?』



小馬鹿にするように笑って。

煽る言葉をポンポン口から出して。


どんな育ち方したらそうなるのってくらいに歪んだ性分を持っていて。



『じゃあ俺も今日からイジメていい?』



小学生みたいなことを言う。

まるでお子ちゃま。
楽しい玩具を見つけた幼稚園児。


だけどそんな先輩の行動を1つの言葉で表すならば。



『涼夏に最低って言われる度にすっごい興奮するんだよね』



これは甘い溺愛なんかじゃなく。


そう、───狂愛。


いびつで、歪んでいて、狂った溺愛。


あぁ、間違えた。

そこに愛なんかないから、ただ歪んで狂ってる。


それだけだ。



『ほらもっと俺のことを───…』



ただ1つ。


その『もっと』を、除いては。




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