ケータイ小説 野いちご

両手いっぱいのときめきを

Chapter8 ふたりにできた距離


そりゃ、別人みたいに優しかったわけだ。

教室について。

今朝の夢を思い出してしまい大きくため息をつく。

なんであんな夢見ちゃうかな……。

「はぁ……」

深めにため息をついたタイミングで、教室のドアから勢いよく声がした。

「美乃里―!決勝進出おめでとう!!」

萌ちゃんとさゆちゃんが勢いよく私の席に向かってくる。

あぁ……。

思い出したくないことをこれ以上思い出させないでくれ。

「なんで知ってるの……」

最終審査があったのは昨日の放課後。

ふたりにはまだなんの報告もしていないはず。

昨日はあまりのクタクタにすぐ寝ちゃったからスマホも全然触れてなくて。

「え、もう1階の掲示板に貼り出されてたよ。アズコン決勝4組の名前」

「マジですか……」

1階の掲示版って全学年に見られる場所じゃないか。

っていうか……。

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