「おはーっっす!」

「銀太、お腹空いたー」



上からの階段から足音がしたと思ったら、起きがけの姿そのままで揃って現れた。

寝惚け眼の聖威と、髪がボサボサのまま何故か元気な翼だ。



だが、翼は私が食卓でお茶を飲んでいる姿を見て「おや?」と目を見開く。



「舞空お嬢さん、朝早いねー!……ひょっとして、聖威のイビキがうるさくて眠れなかったとか?」

「失っ礼な!私はイビキなんてかかないぞ!」

「イビキかいてる本人はそんなこと知らないもんだぜー?……ぬ?で、朝っぱらから銀ちゃんとお茶飲んで語り合ってたワケ?……きゃー銀ちゃん、手が早いわぁぁ!」

「あほ。こっちの事情をもいろいろ説明してたんだよ。これから協力してもらうのに、説明ナシじゃ舞空が混乱するだろ」

「あ、そーいや銀太、月影に定期報告した?」

「おーしたした」

「フッフッ……捜査の前進具合にびっくらこいてたろ!な?な?」

「あー。聖威にひもじい思いさせんなって息巻いてた」

「……それじゃいつもと一緒だろ!ったく、あの総統は私を太らせる気か?!」

「総統にそんな口叩けんの、ルナドラグでは聖威、おまえだけだぜぃ?」



朝でも、こんなに速い調子の会話なの?!