何の変哲もない月曜日の朝、登校中思わぬ人物に遭遇した。

なんと駅のホームにちーくんがいる。

元々人があまり多くない駅だからすぐに分かった。

だいたいどこら辺に住むのかも最寄り駅が同じことも知っていたけれど、今まで時間が被ることなんてなかったから、中途半端な場所に突っ立った状態になった。

今日は朝練がないのだろうか。

とりあえず気づかれないようにちーくんから1番離れた乗り場に並んだ。

飛奈ちゃんも最寄り駅は同じだけど、いつも遅刻ギリギリに来るから朝は別々。

私には飛奈ちゃんみたいに朝から走る元気がない。

今、ちーくんはどうしているんだろうか。

そう興味本位で見たのが間違いだった。

昨日と同じく偶然目が合ってしまった。

すぐに目を逸らし冷や汗をかく。


(わざわざ挨拶するような間柄じゃないかやこれが普通・・・きっと)


気付かないふりをしても降りる駅は同じ。またそこで出くわしたら微妙な空気が流れるのだろう。