ケータイ小説 野いちご

幼なじみだけどそうじゃない・・・!!

立ち位置


(終わった終わった終わった終わった終わった終わった・・・・)


昨日から何度確かめても私、糸瀬一華(いとせいちか)の隣の席に座っているのは"ちーくん"こと真島千景(ましまちかげ)くん。

高校1年生にしてサッカー部のトップチームに選ばれるほどの実力者であるだけじゃ飽き足らず、クールなイケメンかつスクールカーストの上位層。

俳優やアイドルなどにあまり興味が無い私が見てもかっこいいと思う。

そんなちーくんがモテないわけもなく、入学してからまだ2ヶ月しか経っていないのにファンクラブがあるとかないとか。

ちーくんは滅多に女子と喋らず、何なら女嫌いという噂が出回っている為、隣の席と言うとは距離を縮める絶好のチャンスなのだ。

そのせいで今私には常に羨望と嫉妬の眼差しが向けられている。

実際ちーくんに彼女がいたことはないらしいので近からずとも遠からず。

告白を断るときのお決まりの台詞は「他に好きな人がいるから」。

本当のところはよく知らない。きっと告白を断るための口実だ。

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