ケータイ小説 野いちご

ヤンデレ警察官に捕まりました

知らなかったの、とっくの昔から蜘蛛の糸に絡められて捕らえられていたなんて。

知らなかったの、自分の知らないところで物語が勝手に進められていたなんて……。

気付いた時にはもう遅い。罠にかかった私にあの人は微笑んで、絶望に浸る私を抱き締めて囁く。

「逆らったらどうなるか、わかった?」

絶対的な権力を持った彼には勝てない……。



私の名前は植村三葉(うえむらみつは)。どこにでもいるごく普通のOLだ。平凡な毎日だけど、とても楽しい!

「三葉〜!彼氏と昨日デートだったんでしょ?どこ行ったの?」

「昨日は映画を観に行ったよ。とっても楽しかった」

そんな話をしつつ、仕事をこなす。今日は会議があるから気合いを入れていかないとね!

職場の人間関係は良好、そして同じ会社に勤めている人とお付き合いをさせてもらっていて、毎日がささやかな幸せであふれている。

こんな生活がずっと続けばいいのにと思うほど、呆気なく幸せが崩れていくということに気付くのは、それほど遠い話ではなかった。

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