何とか、つまんない授業を受けてやっと昼休みになった。


自分の席で座っていると、圭吾がいきなり質問してきた。


「好きな人いるの?」


「え...?い、居ないけど...。」


私の好きな人は目の前に居るんだけどね。


「その答えはいるやつじゃん。誰なの?」


「一緒のクラス...としか言わない。」


「へぇ、なるほどね...。もしかして、奏太だったりする?」


「いやいや、奏太は友達だから!」


これは、バレなさそう...かな。

まあ、今までバレなかったし大丈夫だよね


「ていうか、そういう圭吾はどうなの?もしかして、莉羽のこと好きなんじゃないの?」


「好きな人はいるけど、教えない。」


いるんだ...。そりゃそうだよね...。