、、、眠い。
ふっと、時計を見るとすでに朝の８時だった。いつもは、７時には起きるようにして、それから目が覚めるように少し運動していたのに、、、。今日はできそうにないな。


「、、、おはよう。」

「おはよう。」


俺が起きてきたときにはもう、朝ご飯はできていた。

席について俺も食べ始める。


「いただきますは？」


、、、出た～、椿の母ちゃん癖。こういうとこ、やけにしっかりしてるんだよな。


「いただきます。」


俺がそう言ってから食べ始めると、満足したような顔になった。

椿は毎回ちゃんと手を合わせてから食べるんだよな。こういういちいち丁寧なところも、俺は好きだ。まぁ、がんばって真似しようとしても絶対忘れちゃうんだけどね。


「速く食べちゃってね。」


そう言われて、俺は不思議に思い、聞いてみた。


「速く食べちゃってね、って今日どっか行くのか？」


俺は、どんな時でも冷静に物事を考えられるタイプだからな、椿と違って。


「うん、買い物。」

「じゃあ、お前ひとりで行けばいいじゃん。」


、、、ホントは一緒に行きたいっていうつもりだったのに。