「そういえば、なんで私たちって同じ高校になったんだっけ?」


さっきまで大学の話をしていたからか、聞いてきた椿。


「、、なんとなくじゃね?」

「そっか。」


こんな適当な返答でもとりあえず納得してくれる椿。
ありがたい。


だって、本当は流れとかたまたまそうなったわけじゃないから。



ー ー ー



「椿はどこ行こうとしてる?」


そう聞いたのは、高校生の今と同じくらいの時期だった。


「えっとね、ここら辺にしようかなぁって思ってる。」


俺が見ていた高校偏差値一覧の、だーいぶ上の方に行って、指を指した。
それはランキングになっていたから、だいぶ上の方、つまりかなり頭がいいところ、、、ということになる。

俺はそのころから椿のことが今と同じくらい大好きで。

家が隣だから、中学までは同じところに行けていたけれど、高校は離れてしまうのではないかというのは分かっていた。


でも、やっぱり離れたくなくって。
だから、椿ほど頭はよくないけど、出来たら同じところに行きたいなんて思っていた。



「海飛は?」