豪邸みたいだなぁ、と思ったことがある。


「だから、海飛はそっち使って、、、?」


あー、そういうことか。


「りょーかい。」

「それからっ、掃除も自分でしてね?自分のスペースだし。」

「りょーかい。」


さっきと変わらずぶっきらぼうに答えた。

そう言えばそうなんだよなぁ、、、こいつの家にこれから一週間も泊まるんだよな、、、。
あ、いや、変なことは全く考えてませんから!!!


「あと、海飛はとーちゃんの部屋使って。さっき聞いたらメール返ってきたから。」


ふーーーん。まぁ、当たり前の話だよな。


「分かった。二階の一番右のだろ。」

「うんっ!」


かわいい、、笑顔が可愛い、、、。
たまに出るこういうところが可愛すぎる、、、。

「あ、ちょっと待って、紙取ってくる。書かないと、忘れちゃいそうだから。」


妙に律儀な、椿。

別に、それくらい覚えられるだろ。


「そうだそうだ、これ一番重要だから、でっかく書いとく。」


そう言って、言葉通り椿がでっかく書いた文字。それは、

”お互いの部屋は、見ない、入らない!!!”

だった。ちょっと覗いてみたかったなと、思ってしまったがしょうがない。
おとなしく従っておかないと何が起こるか分からないからな。