なんじゃ、こいつ。いつにもまして、上から目線じゃないか!と、言い返してやりたいところだが、私の家に泊まりに来てくれたのは私を変な奴らから守るため(わざわざ家に押しかけてくる変な奴なんてそうそういないだろうけど)、だから文句は言えない。
でもやっぱり、私一人で大丈夫だったと思うんだけど。親たちは私の事心配しすぎなんだよなぁ、、、。


「じゃ、早速風呂入りたいんだけど。」


ゲゲゲっ、いきなりですか。


「部活行ってたから汗かいてんだよ。それともこのままソファにダイブしていいとでも?」

「はい、どうぞどうぞ。いってらっしゃいませ。」


ぐんぐんと、スーツケースを引き、海飛の背中を押しながらお風呂場に連れていく。

ソファにダイブされるのだけは嫌だ。私のお気に入りだし、上にはこれまたお気に入りのクッションが置いてある。つまり、ソファは私の中で一番大切なところ。神聖なるソファに海飛が、おまけに汗もかいている状態で、ダイブされるだけは免れたい。
小さいころからの腐れ縁の海飛は、私のソファ愛を知っている。だからこんなことを言ったのだ。

人の弱みに付け込んで、、、ちぇっ。