ささっと鞄からお弁当箱を取り出して、両手を添えて、莉生に差し出した。




「莉生様、本日のお弁当も、めっっちゃくちゃ、美味しかったです。いつもありがとうございます! ついでに今夜はかつ丼が食べたいです。卵はふわっと半熟だと嬉しいですっ」




「……いつもは全力で生意気なクセに、こういう時だけは平身低頭なわけだ」




心底呆れているように見せながらも、この顔つき。




これ、内心はかなり喜んでいるとみた。





ふっ、ちょろい。