「つ、疲れた……」

 私はホテルに辿り着くとフラフラになった体をベッドに沈めた。フカフカのベッドは私は包み込み、今にも眠りに誘う。まだシャワーを浴びていないので、起き上がらないといけない。
 しかし、先程までの冬馬との行動に疲れた私はもうしばらく動きたくなかった。

「明日は予定が無くなったし、ゆっくりすればいいよね」

 誰に言うでもなく、私は呟くと近くにある枕を掴み力強く抱きしめる。