ケータイ小説 野いちご

🩸狂い切ったヴァンパイア🩸

❤︎No.1❤︎ 婚約
再開だと思ったら

いつもと変わらないある一日だと思ったのに、今日、色々なことが始まった。

「おっはよー!」

「あっ!雪奈ちゃん」

雪奈ちゃんとこうして学校に行く。

「ふふっ、可愛いわね〜」

「そ、そんなことないよ……!」

雪奈ちゃんは、いつでも私のこと、愛でてくれら、大好きな親友だ。

「いいえ!美少女よ!この薄い茶髪の髪の毛に、チョコレートみたいなクリクリの目。この低身長と、制服のちょっとぶかぶかなところが可愛さを吐き出してるの!」

「あは、は……ありがとう……」

た、たしかに髪色とか瞳の色とか、制服がチビでぶかぶかなところは合ってるけど、

ちっちゃい=可愛い

って分類で見られてるような気がする……。

「あ!知ってる?転校生が来るって噂っ!」

「そ、そうなんだ、し、知らないやぁ〜」

「あー!可愛い!私、男だったら絶対ひゆを仕留めるわ!」

「ふふっ、雪奈ちゃんが彼氏だったら、イケメンで幸せだろうなぁ〜」

こんな優しくて美人な人だったら、きっと幸せだ。

「はぁ……本当ふわふわほんわかって感じね」

「?」

相変わらず私の頭はポーッとしていると自覚ができた。

「きゃー!!!こっち向いてー!!」

「ねぇ!見た!?いまこっち向いた!!」

「見えた!!いいなぁ!!!」

女の子たちの黄色い声が響き視線を移すと、そこには、黒い車と、その中から誰かが手を振っている様子が見えた。

そして、気のせいだと思うけど、徐々に私達の方へ向かってきているような……?

「そこの方、止まってください」

「えっ?」
「えっ……!?」

声を揃えて我慢の声が漏れる。

「ひ、ひゆ?私達のことかしら?」

「た、多分……?」

念のため一応雪奈ちゃんと一緒に止まってみれば、私達、いや、どちらかというと私の前に止まった車。

ガチャッとドアが開き、出てきたのは——

「れ、れーちゃんっ……?」

「ひーちゃん!」

ギュッと抱きつかれて、ものすごく動揺する。

「ひーちゃんっ……会いたかったよ……」

「れ、れーちゃん……?本当にっ……?」

「ふふっ、ひーちゃんって呼ぶのはちょっと学校だと恥ずかしいから、ひゆって呼ぶね。ま、家ではひーちゃんだけどね」

ど、どういうことだろう……?

私は、いま、幼い頃に貧血で倒れていて、救った男の子と再会したらしい……。

その子は吸血鬼で、大きくなったら迎えにくるって行ってて……。

玲って名前って教えてくれて、ほんのひと時だったけれど、とても仲が良くなった。

私はひーちゃんと呼ばれ、玲くんのことはれーちゃん。

そう呼ぶようになった。

いつか、本当に会えたらいいななんて思っていたけれど、まさか……こんな形で再会とはっ……。

「僕たち付き合おうね」

「ええっ……!?だ、だめだよ、す、好きでもないのにっ……!」


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