2日ぶりに学校に行こうとすると、体が震えた。

母にバレないように必死に平静を装って家を出る。

教室に入ると、予想通り白い目で見られた。

「お前、またゲロ吐くなよな!!」

男子に罵られながら席に着く。

そばにいたクラスメイト達があたしを指さしてコソコソと言葉を交わす。

クラスにも居場所を無くしたあたしはこれからどうやって学校生活を送ればいいんだろう。

漠然とした不安が体中に広がり、そのたびに指の皮をむいてしまう。

こうしていると落ち着く。

皮をむくことであたしは折れそうになる心を必死になって誤魔化していた。