《今日はひとりでご飯》


そんな書き込みと共にカレーの写真が上げられているのを見た俺はゴクリと唾を飲み込んだ。


もちろんこれはなっちゃんのインツタのことだ。


「こ、これって、俺のこと誘ってるよな?」


俺は何度も投稿文を読み直して確認した。


何度読んでみても、これは自分を食事に誘っているようにしか見えなかった。


文章の中でわざわざひとりだということをアピールしているし、それなのに沢山作ってしまいがちなカレーを選んでいる。


これは、俺の分もあるから早く来てと言っているのだ。


他の人間にはわからなくても、なっちゃんと通じ合っている俺にならわかる。


だからこそ、なっちゃんはこんな回りくどい言い方をしてくれているんだ。


俺は写真を見つめてゴクリと唾を飲み込んだ。


カレーなんて久しく食べていなかった。


その上なっちゃんが作ったものだと思うと、おいしそうで仕方がなかった。


なっちゃんもきっと俺が来るのを待っているはずだ。


一刻も早く行ってあげたい……!