ケータイ小説 野いちご

恋愛アレルギー

公園

あたしは船見くんと一緒に下校する日が来るなんて思ってもいなかった。


船見くん狙いの子で可愛い子は沢山いるし、なによりあたしは自分に自信がなかった。


咲子のおかげでそれも少しずつ改善しているけれど、まだまだ他の人より劣っていると考えてしまう。


翌日の天気が悪くてもあたしは全然気にならなかった。


雨が降ったらお気に入りの傘を使って学校に行くことができる。


それを嬉しく感じられるくらいだった。


鼻歌まじりに昇降口へ向かったとき、下駄箱の前に3人組が立っていることに気がついた。


3人とも腕組みをして、あきらかにあたしを睨みつけている。


あたしは気がつかないふりをして傘をかさたてに置き、下駄箱に近づいた。


「あんた、ちょっと最近調子に乗りすぎじゃないの?」


靴を履き替えようとしたとき、そう声をかけられた。


あたしは一瞬体を震えさせたが、真っ直ぐに3人を見返した。


ここでひるんじゃいけない。


あたしはもう小学校時代のあたしとは違うんだ。


ほんの少しだけど勇気が持てて、ほんの少しだけど強くなれたんだから。

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