ケータイ小説 野いちご

絶対様

別れる

その夜はろくに眠ることができなかった。


頭まで布団をかぶり、ガタガタと震える。


傷がどれだけ痛んでも恐怖のほうが勝っていてあまり感じることはなかった。


そして、朝が来た。


鏡の前に立って自分の姿を確認してみると、少しだけ頬が腫れている。


あれだけ暴行されたけれどあの3人は元々服を着れば目立たなくなる場所ばかりを選んで攻撃してきていたみたいだ。


そう理解してため息が出た。


どんなときでも用意周到な3人に勝とうだなんて、元々無理な話だったんだ。


そっと頭部に触れて見るとひどい痛みを感じた。


血が流れていたからいくらか切れているはずだ。


だけど髪の毛に隠れていて、それも見えなくなっている。


頬の晴れくらいならごまかすことができそうだけれど、あたし両親と顔を合わせる前に家を出た。


外はまだ朝もやが立ち込めている時間帯だ。


ひとりで公園のベンチに座って登校まで時間をつぶす。


途中で家から持ってきた痛み止めを飲み、少しだけスッキリすることができた。

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