ケータイ小説 野いちご

絶対様

復讐

咲の事故が美緒の復讐のひとつだとすれば、美緒は死んでいないことになる。


廃墟から死体が発見されなかったこともあるし、美緒は絶対様としてどこかにいる可能性があるかもしれない。


そんなことを考えて1日を過ごしていると、昼頃には咲が登校してきた。


右足を包帯で巻かれて固定されているが、それ以外に大きな怪我はないようだ。


「咲」


気になって声をかけたけれど、咲はあたしを無視して自分の席へ行ってしまった。


無視いたというより、なにか怯えているような気もした。


事故に遭ったばかりだからそれも仕方ないことなのかもしれない。


だけど咲だって気になっているはずだ。


美緒がいたはずの廃墟から、誰の痛いも出なかったことを……。

< 103/ 155 >