「じゃあ学校に行ってくる。業者の人が来るからそれは出といて。それ以外は出ちゃダメ。
ベッドとか全部セットして貰えるよう頼んであるから。
もし変なことされたら言ってね、クビにするから。
あとお昼ご飯は冷蔵庫に入れてあるからチンして食べて」
「うん、分かった」

見送りをしようと着いて言った玄関で、仁坂は心配そうに色々なことを用心深く言ってくる。

それにしても今スラッと怖いこと言わなかった?
クビにするって・・・。

一体どんな権力持ってるんだよ。
そう簡単に口にするもんじゃないよ。

「何かあったらすぐ連絡するんだよ。いつでも出るから」
「仁坂は過保護だなぁ」

まだ若干寝ぼけている私は口が緩みにへらぁと笑う。

「・・・そういうことだから、いってきます」

仁坂はまた私の頭をポンっと叩いて出掛けて行った。
最近仁坂私の頭触ること多くない!?
もしかして子供扱いされてる・・・?それかペット!

っていうか『行ってらっしゃい』って言いそびれたんだけど。

仁坂め、私の純情を弄びやがって・・・!!