「え！？付き合うことになったァ！？！？」

朝一まどかちゃんと竹崎くんを屋上に呼び出し昨日のことを報告すると、開口一番にまどかちゃんがそう大声で言った。
気の所為かもしれないがエコーが聞こえる。

「や、付き合ってるというか･･･」

あれこれって付き合ってるの？

そんなやり取りしてないし。

相変わらずお手伝いさんとご主人様なんじゃ･･･？

「とにかく、俺ら両思いなの」

颯も同じことを思っているのか、そこだけ主張してすらっと受け流した。

「にしてもこうなるまで長かったな〜颯！リア充め」

竹崎くんはテンション高めに颯の背中をバシバシと叩く。

それ言ったら竹崎くんもリア充じゃん。
特大ブーメランじゃない？

それよりも1つ突っかかるところがある。

「長かったって･･･？」
「やー、コイツしのちゃんと付き合う前からほぼ無意識にしのちゃんの惚気話ばっかしてくんの！そのくせ俺の話聞かねーし」
「そうなの！？」

まさかの事実に驚きを隠せない。

一体いつから颯は私のことが好きだったんだろう？