「紅蓮先輩、今なんていいました?」

「さっきも話した通りスキンシップ禁止。流架と勝負が着くまで僕は悠に触れない」


「そ、そんな……」


翌日の昼休み。


私は生徒会室で紅蓮先輩と昼食をとっていた。


お昼ご飯を食べている途中、紅蓮先輩から「大事な話がある」と言われたので一旦食べる手を止めた。

そして告げられたのはスキンシップ禁止というもの。


「キスや手を繋ぐことも駄目なんですか? 放課後一緒に帰ることも?」

「さすがに同じ学校だから全く会わないということはできない。だから放課後はいつも通り一緒に帰る。だけど僕から悠に触ることは一切しない」


私からしたらあまりにショックすぎる内容。

紅蓮先輩の言いたいことはわかる。


これは負けられない戦い。

だから少しでも集中するためにってことなんだろうけど……。