きっかけは、本当に些細なことだった。
特にこれといった目的もなく二人でぶらぶら歩いていたら、たまたま笹飾りと『ご自由にどうぞ』と書かれたメモと一緒に置かれたペンを見かけた。ただ、それだけ。
「そういえば今日七夕だね」
「もうそんな季節なの? 早くない?」
「ねぇ、せっかくだからなんか書こうよ」
「えー。なに書けばいいのこれ」
仕事をサボって天の川に引き離された織姫と彦星が、年に一度逢瀬を果たせるとかいう七月七日。
どうしてその日に願いごとが叶うとされているのかは、正直全くわからない。というより、興味が湧かない。
だけど渚が書く気満々なので、私も積み重なっている短冊から白いのを一枚取りだした。
ペンを持ってみるものの、肝心の願いごとが思いつかない。
そういえば、今まで短冊とか書いたことなかった。
そういったスピリチュアル的な話はあまり信じない方だし、そもそも七夕自体にそれほど興味がない。
少し考えてから無難に『期末テストでいい点が取れますように』と書き込んだ。
特にこれといった目的もなく二人でぶらぶら歩いていたら、たまたま笹飾りと『ご自由にどうぞ』と書かれたメモと一緒に置かれたペンを見かけた。ただ、それだけ。
「そういえば今日七夕だね」
「もうそんな季節なの? 早くない?」
「ねぇ、せっかくだからなんか書こうよ」
「えー。なに書けばいいのこれ」
仕事をサボって天の川に引き離された織姫と彦星が、年に一度逢瀬を果たせるとかいう七月七日。
どうしてその日に願いごとが叶うとされているのかは、正直全くわからない。というより、興味が湧かない。
だけど渚が書く気満々なので、私も積み重なっている短冊から白いのを一枚取りだした。
ペンを持ってみるものの、肝心の願いごとが思いつかない。
そういえば、今まで短冊とか書いたことなかった。
そういったスピリチュアル的な話はあまり信じない方だし、そもそも七夕自体にそれほど興味がない。
少し考えてから無難に『期末テストでいい点が取れますように』と書き込んだ。