「えー、それではみなさん。気づいている人もいると思いますが、今日から新しく、”涼風 湊人”さんがはいってきました。仲良くしてくださいね。それでは早速勉強を始めます。」
塾の先生がそう言ったのは、9月。新しく2学期が始まったころだった。黒板に名前を書いて、横に”すずかぜ みなと”ってふりがなを先生がふった。
色んな人と仲良くなりたいし、いろいろ気になってしまう私はすぐに涼風くんに話しかけた。
「こんにちは!私の名前は、桐生 陽。これからよろしくね!」
「よろしくお願いします。」
涼風くんは、色々なことに丁寧だった。言葉遣いだけじゃなくて、行動も。紳士的っていうのかな。
でも、私以外にも話しかけた人はたくさんいた。特に女子。
涼風くんは、しゅうくんとは違うタイプのイケメンで、とても整った顔をしていた。しゅうくんの時は一番初めの会話だけで終わっちゃったけど、それから好きになってあの時もっと話しておけばよかったってとっても後悔したから、話しかける子がたくさんいても私だって1度くらい話してみようと思った。
それから私は、毎回のように、話しかけた。一度話したら、すっごく明るい人っていうのが分かったし、友だちになりたいと思った。
でも、そのころから、私が好きなのは、”しゅうくん”ただ一人だった。だから私は、あくまで友だちになりたいと思っていた。
塾でも、私は色んな子と仲がいい方だと思っている。私が、
「やっほー」
って声を掛けたら、女子も男子も必ず
「やっほー」
とか、
「よう」
って返してくれる。だから、涼風くんとも仲良くなりたかった。
塾から家に帰るとき、私は家の方向が近い人がいなくて、いつも一人で帰っていた。そんな時、前に大きな背中が見えた。
すかさず走って行って、声をかける。
「涼風くんも、家こっちの方なの?」
その正体は涼風くんだったのだ。仲良くなれるチャンスでもあるし、私は会話を広げていった。
「僕の家もこっちの方向なんです。」
「へぇ~、そうなんだ。」
だったら一緒に帰ってもいいかな。いつも一人でちょっと寂しかったし。
「えっと、確か桐生さん、、、?」
「うん、そう!名前覚えててくれたの嬉しい!!」
私は思わず声を上げる。
「なんか、桐生さんだけ他のこと雰囲気が違った気がするんです。」
なんでだろう?
塾の先生がそう言ったのは、9月。新しく2学期が始まったころだった。黒板に名前を書いて、横に”すずかぜ みなと”ってふりがなを先生がふった。
色んな人と仲良くなりたいし、いろいろ気になってしまう私はすぐに涼風くんに話しかけた。
「こんにちは!私の名前は、桐生 陽。これからよろしくね!」
「よろしくお願いします。」
涼風くんは、色々なことに丁寧だった。言葉遣いだけじゃなくて、行動も。紳士的っていうのかな。
でも、私以外にも話しかけた人はたくさんいた。特に女子。
涼風くんは、しゅうくんとは違うタイプのイケメンで、とても整った顔をしていた。しゅうくんの時は一番初めの会話だけで終わっちゃったけど、それから好きになってあの時もっと話しておけばよかったってとっても後悔したから、話しかける子がたくさんいても私だって1度くらい話してみようと思った。
それから私は、毎回のように、話しかけた。一度話したら、すっごく明るい人っていうのが分かったし、友だちになりたいと思った。
でも、そのころから、私が好きなのは、”しゅうくん”ただ一人だった。だから私は、あくまで友だちになりたいと思っていた。
塾でも、私は色んな子と仲がいい方だと思っている。私が、
「やっほー」
って声を掛けたら、女子も男子も必ず
「やっほー」
とか、
「よう」
って返してくれる。だから、涼風くんとも仲良くなりたかった。
塾から家に帰るとき、私は家の方向が近い人がいなくて、いつも一人で帰っていた。そんな時、前に大きな背中が見えた。
すかさず走って行って、声をかける。
「涼風くんも、家こっちの方なの?」
その正体は涼風くんだったのだ。仲良くなれるチャンスでもあるし、私は会話を広げていった。
「僕の家もこっちの方向なんです。」
「へぇ~、そうなんだ。」
だったら一緒に帰ってもいいかな。いつも一人でちょっと寂しかったし。
「えっと、確か桐生さん、、、?」
「うん、そう!名前覚えててくれたの嬉しい!!」
私は思わず声を上げる。
「なんか、桐生さんだけ他のこと雰囲気が違った気がするんです。」
なんでだろう?