「いいよ!交換しよ!」

こんなあっさりOK出るなんて!
日程だって学校でいつでも決められるけど、他に口実見つからなかったんだよな〜。ま、うまくいったしいっか。

そのあと私たちは、ほんとのほんとに連絡先を交換した。未だに夢かと思う。


「じゃ、また明日!」


そこで私たちは別れた。

いつの間にか華と朱里は隣の空き教室に隠れたみたいで、如月くんには見つからなかった。

如月くんが見えなくなってから、私は教室を出る。華と朱里も出てきた。


「ありがとう~。ほんとごめんね、陽にこんなことさせちゃって。」

「いいのいいの、連絡先交換出来たんだし、夏休み中会えるし!如月くんが私のお願いだけ聞いてくれたのも嬉しい!でも、ほんと良かった~。もしだめって言われてたらどうしようかと思ったもん。」


これは本音だ。それに、朱里のためにこれをやってあげられたのも嬉しい。


「おめでとう、陽ちゃん!楽しみだね、勉強会。」


華がうれしそうに言ってくれた。

楽しみだな~、早く夏休みにならないかな。

家に帰ってきた私は、カレンダーを見ながら空いている日を確認する。特に予定は無いからほとんど空いてるんだけど一応ね。それから場所は、、、そうだ朱里の家でやりたいって言われてたんだった。

【夏休み、ほとんど空いてるよ。いつなら一緒に勉強会出来る?あと、出来たら朱里の家でしたいな。】

とりあえず文字は打てた。あとは送るだけだけど、ドキドキする。私はしばらく送信ボタンとにらめっこした。


「よし、押そう。3.2.1,えいやっ!」


ピコン、という音とともにメッセージが送られた。

と、数秒後”既読”の文字が付いた。はやっ!


【俺もいつでもオッケーだよ。場所も、そこで大丈夫。】


うーん、じゃあいつにしよう?朱里も華もいつでもオッケーって、言ってたし、、、。んー、じゃあ、、、早めの日程にしようかな。


【8月1日とかどう?】


なんとなく7月中は、やめとこうと思って、8月の1番初めを選んだ。


【了解!2人に伝えとくね!】


と、如月くんから速攻で返ってきた。

早速私は、華と朱里にも日程を伝える。少しして、二人から了解!のスタンプが送られてきた。
本当に如月くんたちと勉強会ができると思うとワクワクした。それに一ノ瀬くんや佐伯くんと一緒にいられるのも、こんな私じゃ絶対あり得ないことなんだけど。


「楽しみだな。」


思わず口から洩れる。ふふっと笑って、ベッドの上にいた私はそのまま寝てしまった。