ケータイ小説 野いちご

星屑の涙に君を想う

エピローグ


「はあ? 一ノ瀬海とまたカップルになったあ⁉」

 体育祭の翌日。屋上の前の階段で、先輩Aさんが怒鳴った。

 ううっ。以前と変わらず、すごい迫力。

「あんだけ言ったのに、あんた、言うことわかんないの⁉」

 う……。いまにもつかみかからんばかりの勢いのAさんに後ずさりしたくなる。

 私、もう一度海くんと付き合えることになったから、装飾係の集まりのときに『一ノ瀬くんと別れて』と言ってきた先輩たちにちゃんと報告しないとって思ったんだ。

 現に、すっごく怖いけど……。

 私は海くんが好きなんだもん。

 ハッキリ言わないと!

「わ、私は、……あなたたちになんと言われようと、自分が思ったことをしようって決めたんです! だから、あなたたちが口をはさむのも、ちがうと思います!」

「はあ⁉」と先輩方が目をつりあがらせる。

「なにっそれ! 先輩が言ってることでさえも聞けないわけ⁉」

 先輩Bさんが叫んだ。

 息が詰まりそうだけど、しっかりうなずく。

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