ケータイ小説 野いちご

星屑の涙に君を想う

7.二回目の告白


「海くん!」

 はあ、はあ、はあ。

 息が切れ切れになりながらも、国旗をダンボール箱にしまっている海くんを見つけることができた。

「え……水野?」

 海くんはあからさまにとまどっているようだ。

「あ、あのね、海くんに話があるの……」

 去年、彼に告白したときも体育祭が終わった後だった。

 そのときも海くんを呼び出して、告白した。

 当時も十分緊張していたけれど――いまは、そのときとは比べ物にならないくらい、心臓がバクバク音を立てている。息切れのせいもあるだろうけれど、それ以上に、告白することへの恐怖と緊張に。

「ちょっと、中庭に来てくれないかな……⁉」

 ここで断られたら終わりだ。

 だけど、

「いいよ」

 海くんは、拍子抜けするくらいあっさりと了承してくれた。

「いいの……?」

「うん。さっさと事はすませたほうがいいでしょ」

 その言葉が、少し胸に刺さった。

 なんだか、どうでもよさそうな口調……。告白されるとは予想していないのかな?

 まあ、一度フッている相手から再び告白されるなんて、私でも予想がつかないけど。

 それに私、自分自身のことも、度胸があるなあってびっくりしている。

 私は海くんと一緒に、校舎裏の中庭へ向かった。

 心臓の音、海くんに聞こえてないといいな。

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