ケータイ小説 野いちご

星屑の涙に君を想う

6.体育祭当日


 秋晴れの空に、たくさんの国旗がたなびいている。

 周囲はワイワイガヤガヤ、熱気に包まれている。

「ついに今日だねー、星奈!」

 私の隣で、夏希ちゃんが興奮したように言った。

「うん!」

 私は装飾係が取り付けた国旗の数々を見上げてうなずいた。

 今日は、ついに体育祭本番!

 私と夏希ちゃんは、同じ(あか)組だ。

 私は運動は得意じゃないけど、がんばるぞ!って、やる気を出す。

 昨日は最後の係活動で、装飾係はみんなで校庭の飾り付けをした。

 看板も、看板グループの子たちがステキに仕上げてくれたし、私たちがつくった横断幕も、いろいろあったけどいいものになった。

 スローガンの『一人ひとりが主人公 ~協力し、笑顔あふれる体育祭~』の力強い文字が、太陽の光を反射してキラキラ輝いている。

『ただいまより、天崎中学校体育祭を開式いたします……』

 生徒が整列し、開会式が始まると校長先生が台に立って話す。

 その間にも、みんなはコソコソおしゃべりをして落ち着かない。

 そりゃあそうだよね。

 私もずっとそわそわしているし、海くんのことも……やっぱり好きなままだし、いろんな感情がうずまいている。

 でも、今日はすべてを忘れて、思いっきり体育祭を楽しみたいな!

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