私は中学2年生安崎結依。
「安崎ー〇〇っていうアニメ知ってる?面白いから見ろよ!まじおすすめ、」
「んー?面白いのー?どういう系〜?」
私は今廊下である男子生徒としゃべってる。
彼は隣のクラスの鈴木優くん。イケメンで背が高くて運動出来て、とても明るい。なので女子からモテモテだ。まるで犬みたいな人だ。
私達は中一の時同じクラスだった。今はクラス離れちゃったけどこうしてよく喋っている。
「なぁまじ、面白いっていうか恋愛!で、感動するからさ!」
「恋愛?!ふーんわかった〜見てみるー!」
「おーい、鈴木、ノート返してくんない?」
なんとなく機嫌悪そうに鈴木に話しかけた彼は松木さん。
鈴木と彼は同じクラスで、鈴木の大の親友だ。彼はクールですごい勉強できる。ちょっと重めの前髪。鈴木とは正反対でそこまで愛想がいい感じではない。
私、彼と同じクラスになったことないな。彼とは前委員会かなんかで少ししゃべったかな……?
「んー?あ、俺の机の中にある、勝手にとってて。ノートありがとうなー」
「どういたしまして」
顔色一つ変えずかれは教室に戻っていった。
「そそ、あの松木も泣いたんだよー」
「へぇー」
意外だった。
びっくりした。彼が泣くんだ。