~先生目線~





お説教・・・



できるわけないだろ。



直は、俺の為に我慢したんだから。



切ないよ、直。


どうすることもできない。




俺に娘がいることは、一生変わらないし、


一生直を苦しめてしまうのかも知れない。




「直・・・俺にとって、一番大事なのは誰だかわかるか?」




「わ・・・たし?」




よしよしと直の頭を撫でた。



「そうだ。それがわかってるのに・・・どうして・・・」




その続きは言えなかった。



俺は直をぎゅっと抱きしめて、遠くに見える観覧車を見つめた。