【6月2日】

私は自分の家が嫌いだ。


狭くて古いワンルームのアパートにはいつも仕事をしない父がいるから。


父は生活保護をもらっいることを恥とも思わず、その生き方が一番賢い方法だと信じている。


父の毎日はまるで動画を再生しているかのように変化がない。


朝起きて、テレビの前のテーブルに座り、テレビを見ながら酒を飲む。


そして時間だけを無駄に消費して父の一日は終わるのだ。


当たり前の話だけど、生活保護を受けている私の家にはお金がない。


お金さえあれば変えられる未来がたくさんあるはずなのに、父は未来を変えようとはせずに現状に居座り続けている。


私はそんな父が大嫌いだ。


取り柄がない私でさえも父のようにはなりたくないと思っている。


自分が何かを成し遂げられるとは思ってないけど、父のように生きているだけの人にはなりたくない。