【5月27日】

もしも人を呪えるならば……。


そんな思いを込めて、私はこの復讐日記を書いていている。


私は柳田貴史が大嫌いだ。


意地悪で残酷で私が傷つくのをおもしろがっていて……。


とにかく私はあいつのすべてが嫌いなのだ。


あいつの顔を思い出すと、恨みと憎しみが入り交じった感情がこみ上げてきて吐き気がする。


こんなに私を不快にさせる柳田貴史を私の記憶から消せるなら、私の心はどれほど楽になるだろう。


クラスメイトに私を無視するように指示したのはあいつだ。


私の机の上に菊の花が一輪入った花瓶を置いたのもあいつだ。


あの柳田貴史がクラス内での私の居場所を奪っていった。


私はあいつが私にしたことを死んでも決して忘れない。