☆主要人物紹介☆

 ☆皆原凛音(かいばら りんね)…主人公、この物語の一人称。31歳。現代日本では書店で働いていた(BLが好き)。現世ではびっくりするくらい普通の経歴。シュワルツコフ侯爵家の令嬢アリアナとして目覚める。スペックこそ普通だけれど、前向きな性格でがんばりやさん。

☆アリアナ・シュワルツコフ…凛音が転生した身体の持ち主。18歳、スタイル抜群&美貌だが、子爵嫡男からの結婚詐欺に合い、その潔癖さ故に誰にも相談できず世を悲観して自殺未遂をする。

☆エリック・シュワルツコフ…アリアナの兄でシュワルツコフ家の嫡男、王宮の騎士団に所属。21歳。血はつながっているが、養子で、アリアナとは実の兄弟ではない。アリアナとは気が合わなくて家に寄りつかなかったが、凛音のことは気に入り、何かと気にかける。ヴィクターの秘密も知っている。

☆ヴィクトル・シュタイン…通称ヴィクター。シュワルツコフ侯爵家と懇意なシュタイン公爵家の第二子。22歳で、『絶世の美男子』として社交界で有名で、同時に女たらしと評判だがそれには秘密があるようで。凛音に興味を持つ。凛音の大好きだったBL【ケイン伯爵シリーズ】のケインに風貌が似ている。アリアナの兄エリックとは幼い頃からの親しい友人。今作のヒーロー

☆その他の登場人物☆

☆アレクサンダー・シュタイン…通称アレク。ヴィクターの兄でシュタイン公爵家の第一嫡男。25歳。性格は優しくレディーファーストがモットー。婚約者あり。凛音にも親切にしてくれる。

☆シュザンナ・シュタイン…アレクとヴィクターの妹。18歳。エリックと同じく、アリアナとは気が合わなかったが、凛音のことは気に入り仲良くなる。活発な性格。

☆マーカス・ヴァルテルブルグ…グラーツ王国の第一王太子。19歳。聡明な人物で側近にも慕われている。幼き頃から決められている友好国の王女である婚約者との結婚が目前。ヴィクターとエリックのことを臣下として信頼している。

☆クリスティアーノ・シュワルツコフ…シュワルツコフ侯爵家の当主。イケオジ。48歳。自分の妻とは恋愛結婚でとても幸せだったので子供たちにもそうであってほしいと思っている。養子のエリックは勿論、アリアナのこともとても可愛がっていたが、娘が年頃になると距離を置かれていた。妻とは数年前に死別。凛音の良き理解者となる。

☆ファビアン・スミス…世間知らずのアリアナを結婚詐欺に合わせたスミス子嫡家の嫡男。軽薄な色男で、既婚者。27歳。アリアナだけではなく、他の貴族子女も手にかけている。



あらすじ

 突然目覚めた先は、まったく知らない国で、とまどうばかりの凛音。最初は混乱しているが、とにかく置かれた現状を理解した後は、彼女は与えられた環境でなんとか頑張ろうと奮闘する。周囲の人々もアリアナとは違う彼女を優しく見守り手助けをしてくれることとなる。