第一章 小町藤 (いつもの日常)

スパーン!!
「そこまで!!今日の稽古は終了。明日も朝から練習だ。遅刻しないように。」

「「ありがとうございましたー!!」」




?「あー!負けたー!やっぱり菜花は強いね!」
菜花「ありがとう、美桜(みお)♪今日もバッチリ勝たせて頂きました!笑」

ペカーンとVサインを笑顔で決める少女。
防具であるお面を取ると一本に束ねられた艶のある黒髪がさらっとなびく。肌はまるで陶器のように色白く、髪と同じ色の瞳が凛と引き立つ。

美桜「んもー!これでまた菜花(なのか)に置いてかれちゃう!」
キャラメルブラウン色の髪をなびかせ、ぷくーっと可愛らしく頬を膨らます少女は菜花の剣道の良きライバルであり良き親友でもある。
彼女たちは地元の剣道場で幼い頃に出会い、現在も同じ高校で、今もなお稽古に励んでいる。

菜花「そんなことないって!また明日も練習付き合って!」
美桜「明日の練習こそは菜花に勝つぞー!!ね、菜花の今日の予定は??一緒に甘い物でも食べに行かない??」

菜花「行く行く!!私パフェ食べたい!!」
美桜「やったー!最近駅前に新しく出来たお店気になってたんだ!行こ行こー♪」