優真と仲良くなって、数ヶ月。


優真は第一印象とはかなり違う雰囲気になってしまった。


クルクルだったから髪の毛はストレートになり、薄茶色に染められた。




「明日菜ちゃん!!夢ちゃん!!夏海ちゃん!!」
「「ん!?」」
「これ、昨日お小遣いで買ったの!!明日菜ちゃん達の分も買っちゃった!!」



そう言った優真の唇はピンク色のリップが塗られていて、ぷっくりとした可愛い唇に仕上げられている。

心の底から、天パーがコンプレックスだった優真は、それが解消されたと同時にオシャレに目覚めてしまったみたいだ。



その耳たぶにはカラフルなピアスがキラキラと輝いていて、初めこそ未知なんかに悪口をいわれていた。

しかし、それを1ミリも気にしないのが優真の隠された才能だった訳だ。



優真に貰った小さな紙袋を開けると、真っ白な花が付いたヘアピンが入っていた。



「え、え。可愛いけど、なんか悪いよ!」
「んー!!私を幸せにしてくれたお礼だと思って使って!!プレゼント……。皆をイメージして選んだんだ……」
「あ、ありがとう!!」



幸せにしてくれただなんて。

私こそ、優真が居てくれるから幸せなのに。