ケータイ小説 野いちご

白いジャージ ~先生と私~

第26章
思い出

「おはよう!!」


黒いスーツに身を包んだ先生が、優しく笑う。



『 第17回 卒業式 』



その看板の隣で・・・


微笑む先生に・・



心からありがとう・・て伝えたい。





この高校での3年間



思い出すのは


先生との思い出ばかり。




入学式で


初めて見た瞬間・・・先生を好きだと感じた。



初めての授業で・・名前を呼ばれたときの

あの胸のドキドキは今でも忘れない。


夕日を見つめる寂しい目をした先生の背中に触れたあの廊下・・



先生がよく昼寝をしていた中庭のベンチ。

先生が好きな食堂の焼きそば。

先生がいつもいた体育教官室。

先生の声の響く校庭。



よく通る低い声。

いつも一生懸命で

全力で生徒にぶつかる先生。


夏は半袖のTシャツを肩まで捲り、大きな筋肉が見えたね。

真っ黒な肌がとても素敵だった。


冬は、決まって白いジャージばかり着ていた。

寒そうにポケットに手を入れて歩く先生をいつも見てた。



少し眉を下げて話す癖。

髪をかきあげる仕草。

ノートで・・・ポンって頭を叩く。

悩む生徒の肩を、両手で叩いて、肩に手を置く。

先生に背を押された生徒は

みんな明るい表情になるんだ。



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