ケータイ小説 野いちご

新着メッセージがあります。

<2>メッセージの謎
-6月11日(金)-②




屋上へと続く階段を昇り扉を開けると、奥の方のフェンスの前に笑里と樹の姿があった。


「恭ちゃん、凛子!」


俺たちを見つけた笑里が「こっちだよ」と大きく手を振る。


そこには二人だけではなく、同じクラスの女子三人も座っていた。


三上明日香、橋場香織、楢山絢美。


クラスで笑里や凛子と特に仲が良い三人だ。


とは言っても俺はほとんどまともに話したことがないし、このメンバーの中にどうして樹もいるのか、そしてどうして俺まで呼ばれたのかわからない。


少し困惑しながらも、円になって座っている五人の輪に俺と凛子も座りこんだ。


「どうした?」


「ごめんね。ちょっと話したいことがあって」


俺の問いかけに三上が答える。


橋場と楢山は、神妙な面持ちで俯いていた。


「何かあったの?」


凛子が言うと、笑里は「香織たちが」と消え入りそうな声で言った。


「あの……急に呼び出してごめんね。笑里と凛子に相談したかったんだけど、女だけで話すのもちょっと怖いっていうか……」


橋場が少し焦っているような口調で言う。




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