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「なんか、ゆん、変わったね」




いつもの昼休み。


今日も今日とてわたしがいるのは保健室で、これまた珍しく、ここには愛先生がいる。



愛先生の奢りで、ミントアイスを口にしながら、お話中だ。




「……そう、ですか?」




変わった、なんて。


自分ではわからない。



尋ね返すと、愛先生は大げさに頷く。




「なんかね、丸くなった」



「え……、わたし、太りましたか、」





「ブフッ……、ゴホッ、いや、ゆん違うでしょ、それは」




わっはっは、って豪快な笑い方で、愛先生は愉快に言った。


どうやら、丸くなったというのは、雰囲気が、らしい。



わたし、けっこう恥ずかしい間違いをしてしまったみたいだ。




そのせいで、……愛先生ずっと笑ってるもん。