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「ちょ、せ、先輩……っ!」


「なーに、ゆんちゃん」



「重い、です、し、離れてください……!」


「やだ」



「やだじゃ、ないですっ」




早くも学園祭2日目。


あの告白大会のあと、先輩はわたしを保健室に連れて行って……、たぶん、イチャイチャしようとしたんだろうけど。

愛先生が昨日に限って居て、先輩は残念そうに『……明日にしよー』って呟いたのだ。


昨日の明日……、今日。



そのせいか、今日は朝から先輩はわたしの背中にくっついていて、のしかかってくるものだから接客もまともにできない。


離れてください、って言っても、ずっとやだって言ってばかりでちょっと背中が重たい。



けれど、そんなべったりな先輩ははじめてで、かわいいから許してしまうのわたしもわたしだ。