次の日。

 目覚めてからすぐ兄弟達がやってきた。

 いや、留くんがきて、それから次々と……。

「空手教えて!莉乃、今日もよろしく」

「おふぁ……うん、いいよぉ……その前に、ギュッてしたぁい……」

「っ……」

 私は、寝ぼけて無心と留くんに抱きついてしまった。

「へへっ……留くんっ……」

 スリスリと頬を留くんの胸に当てた。

「……っ、ほら、早く起きないと、今日休みだからってだらけないの」

「はぁい〜」