ケータイ小説 野いちご

天然お嬢と双子の番犬さん

一章
双子の若頭




お腹周りに巻かれたロープの繋がった先は重たそうな鉄の扉。

多分、ここは何処かの倉庫だと思う。



煙草の煙と強面のおじさん達。
小指の無い人もちらほら。



あっ!ちなみにこの人達は全員知らない人達です!

顔見知りが一人もいないよ!




聞こえてくる内容はパパ(・・)の事。
もっと厳密にいうなら…五十嵐組の事。



私を人質にすれば、勝てると思ったらしい。

安易な考えだよね。
そんなわけないのにさ。



カツン、落ちたライターが目の前に落ちてきた。

拾ってみると、ブランドの名前が書かれた銀色のオイルライター。開けてみると古い物なのか、少しだけ変形していた。



「わぁ、凄い綺麗なライター!」

「おい、お前何言ってんだ返せ」



違うよ。私の名前はお前じゃない。

さっきも言ったのに。
全然伝わってない…。



「だから!五十嵐 花(イガラシ ハナ)だってば!」






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