それから何日か経って、あるテレビにリュウが出ていた。あ、リュウ……!

 「リュウさん、熱愛報道出ましたけど、実際はどうなんでしょうか?」とキャスターに聞かれても、リュウは「それは、みなさんの想像にお任せします」なんてはぐらかして答えていた。

 な、何でそんな曖昧な答え方するのよ! 想像にお任せしますなんて、交際してますって言ってるようなものじゃない!
  
 リュウのヤツ、ヒドイ!ひどすぎる!

 「おお、ということは?やっぱりそうなんですか?」

 「それはどうでしょう?」と言って、テレビ越しのリュウは怪しく笑っていた。

 「ちょ、ちょ、ちょっと!リュウ、バカなんじゃないの!?」

 思わずテレビ越しにリュウに怒鳴ってしまった。
 
 バカリュウ!なんでそんなこと言うのよ!?

 えっ?ってことは……? わたしもしかして、リュウと本当に付き合ってるってことにしないといけないってこと?
 
 ええっ!む、無理!絶対無理! 絶対に無理〜!!