わがままな私とやさしいおばあちゃん。

 おばあちゃんはいつも笑って、なんでもしてくれた。

 文句や弱音をはいているところをみたことない。

でも、私が二十歳になった日夢をみた。

はやくに亡くなってしまったおばあちゃんの夢だった。

 それは、病院で私がいない時に、どんどん顔がやつれていき、すぐ体調を崩して、たまに嘔吐もしていた。

夢の最後でおばあちゃんは泣いていた。

おばあちゃんは泣きながらなんかいもなんかいも私の名前を呼んでいた。

 起きたとき、夢の事はうろおぼえで でも眼から涙がでていた。

 おばあちゃんは私の誕生日に息をひきとった。

 それから毎年おばあちゃんのお墓に行って一年間の出来事の話をする。

おばあちゃんの前では涙を流さないときめて。

おばあちゃんの前では我慢をする。それが日課になった。